無料ツールを使ってホームページを作ろうと思っても「たくさんあって違いがわからない」という人も多いと思います。
ここでは、無料でホームページを作るために押さえておきたい基本的な内容や各社の無料ツールの違い、選ぶときに押さえておきたいポイントまで、詳しく紹介しています。
どのツールでホームページを作ったらいいか迷ったときは、是非参考にしてみてください。
無料でホームページを作る2つの方法
無料でホームページを作る方法は、大きく分けて2つに分類されます。
- 無料ツールを使って作成する
- 自分でプログラミングする
それぞれのメリットとデメリットを理解して、自分に合った方法を選びましょう。
無料ツールを使って作成する
時間やお金をかけずにホームページを作る手段として主流になっているのが、無料ツールを使った作成方法です。専門知識がなくても無料で簡単にホームページが作れるので多くの人から注目を集めています。
テンプレートに沿って作成していくだけで、無料とは思えないほどおしゃれなホームページが作れる無料ツールがたくさんあります。極力コストを抑えておしゃれなホームページを作りたい方は、無料ツールを使ってホームページを作ってみることをおすすめします。
自分でプログラミングする
ホームページを作成する方法は、無料ツールで作成する他に自分でプログラムングする方法が考えられます。
ホームページは、主にHTMLとCSSというプログラミング言語をもとに作られています。無料のホームページ作成ツールは、HTMLやCSSを使わなくてもホームページが作れるように簡略化したものです。
自分でいちからホームページを作ろうと思うと、それらの知識やスキルを身につけなければいけません。自分でプログラミングをするのは少しハードルが高い方法ですが、自分でデザインを決めたり機能を追加できたりするので、自由度が高いのは魅力的です。
無料ツールの使用はどんな人におすすめ?
それでは、無料ツールの使用をおすすめする人を紹介します。
まず、無料ツールの一番の特徴はなんといってもコストがかからないことでしょう。無料ツールは、できるだけお金を安く抑えたいけど、それなりにクオリティの高いホームページを作りたい人におすすめのツールです。
また、無料ツールは、なるべくホームページの作成に時間を割きたくない人にも向いています。無料ツールの中には、質問に答えるだけで自動でホームページを作成してくれる機能が備わったものがあり、ホームページを短時間で作って、マーケティングや採用に浮いた時間を回せるのも嬉しいポイントです。
人気の無料ホームページ作成ツール10選
今ではホームページを用いた集客やマーケティングが主流になり、どの事業社もホームページを持っているのが一般的になりました。そのような時代のなかで、お金がかからず良質なホームページを作れる手段として、無料のホームページ作成ツールに人気が集まっています。
作成できるページの枚数や得意とするホームページの種類など、無料のホームページ作成ツールによって特徴や機能は様々です。以下で紹介する無料ツールの特徴を理解して、自社の作りたいホームページに適したツールを選びましょう。
- WordPress
- Wix
- ペライチ
- Jimdo
- Ameba Ownd
- Google Sites
- Weebly
- BASE
- Shopify
- STORES
WordPress
今最も利用者が多いホームページ作成ツール「WordPress」。世界のWebサイトの1/3がWordPressを用いて作成されているほどの人気があります。
WordPressの人気の理由は、「自由度」と「拡張性」です。
WordPressは、テンプレートが豊富に用意されているので、ホームページだけでなくECサイトやブログなど、様々な種類のWebサイトが作れる万能さが高く評価されています。。
また、WordPressは「プラグイン」という拡張機能をインストールすることで、HTMLやCSSの知識がなくても簡単に機能を追加したり、セキュリティを強化したりできます。
自由度が高く自分で設定していくものが多いぶん、多少の知識とスキルが必要になりますが、こだわりのホームページを作りたい人は、HTMLやCSSの知識を身につければ、さらに自由度が広がるのが特徴。
なにより知名度があるので、WordPressについて解説したWebページや本がたくさんあります。困ったときにすぐに解決策が見つかるのは、大きなメリットです。
Wix
世界190か国、1億6000万人以上が利用しているホームページ作成ツール「Wix」。Wixの特徴はなんといってもドラッグ&ドロップで編集できる気軽さです。
専門的な知識がなくても、直感的な操作で誰でも簡単にホームページの作成が可能です。
100種類以上のテンプレートと2万点以上の無料の写真・動画素材から自由にカスタマイズできます。
質問に答えるだけで自動でホームページを作成してくれたり、コーディングにより高度な編集ができたりと、初心者から上級者まで使いやすいツールです。
ペライチ
ペライチは、少ないページ数のサイト作成に特化したホームページ作成ツールです。日本発の作成ツールなので、日本人向けのサービスが充実しています。
ペライチは、初心者でも簡単にホームページが作れる使いやすさが特徴です。テンプレートを決めたらブロックにテキストや写真を埋めていくだけでホームページが完成します。
個人用のホームページを作りたい人や、まずは簡単なホームページから作りたい人におすすめです。
Jimdo
Jimdoは、KDDIウェブコミュニケーションズが運営するホームページ作成ツール。ドイツ発ですが、日本語完全対応しているので、日本人でも安心して使えるツールです。
ペライチ同様にテンプレートに沿って、テキストと画像を埋めていくだけなので、知識不要でホームページが作れます。
また、ジンドゥーAIビルダーという、質問に答えるだけで自動でホームページを作成してくれるサービスがあり、初心者でも使いやすいのが大きな魅力です。
Jimdoは専用アプリが用意されているので、外出先でホームページの管理が行えるのも利用者にとって嬉しいポイント。
Ameba Ownd
Ameba Owndは、サイバーエージェントが提供するホームページ作成ツールです。シンプルでおしゃれなデザインのテンプレートが豊富にそろえられています。
Ameba Owndの最大の特徴は、なんといっても無料で独自ドメインが設定できること。他の無料ツールは、有料プランのみ、独自ドメインの設定を対応しているところが多いです。それに比べAmeba Owndは無料で独自ドメインが使えるので、無料で信頼度の高いホームページが作れます。
Google Sites
Google Sitesは、その名の通りGoogleが提供するホームページ作成ツールです。Googleアカウントを持っていれば、知識やスキルがない人でも簡単にホームページが作成できます。
スムーズにGoogleマップやYouTubeなどのGoogleサービスと連携できるのが、普段からGooogleサービスを使い慣れている人には嬉しいポイント。また、Google Sitesは編集権限を付与すれば複数人で共同編集が可能なのも魅力のひとつです。
Weebly
アメリカで誕生したWeeblyは、世界中に利用者がいるホームページ作成ツールです。
Wix同様にドラッグ&ドロップで編集できるので、初心者でも簡単におしゃれなホームページが作れます。ホームページだけでなく、ブログやオンラインストアなど、あらゆる種類のサイトに対応してるのは大きなメリットです。
ただ、英語のサポートのみなので、英語が苦手な人にとっては少し使いにくいかもしれません。
BASE
BASEは、120万以上のサイトが利用するECサイト作成ツールです。BASEの最大の魅力は、サイトの作成から運用まで全て無料でおこなえる点にあります。独自ドメインの使用や予約販売、アクセス解析などの必要な機能が全て無料で使えるのです。
デザインを選択しておしゃれなECサイトが作れるだけでなく、HTMLやCSSでの編集が可能なので、自分でコーディングができる方は、さらにこだわったECサイトが作れます。
Shopify
Shopifyは、世界175か国、100万店舗以上が利用している世界最大のECサイト作成ツールです。多数のシンプルでおしゃれなデザインを用いて、ショップに合わせたカスタマイズができるのが人気の理由です。
また、Shopifyは、サイトを作成するだけでなく、広告表示やアクセス解析などのマーケティングツールがそろっています。集客面もカバーできるので、これからネットショップ運営やEC分野へ参入する方にまず試していただきたいツールと言えるでしょう。
HTML・CSSでの編集もできるので、初心者の方はもちろん、他のサイトとは違うデザインのホームページが欲しい上級者の方にもおすすめです。
STORES
STORESは、ストアーズ・ドット・ジェーピー株式会社が運用するECサイト作成ツール。豊富なテンプレートと直感的にデザインできる手軽さが特徴です。
電子マネーやSNS連携など、ECサイトに必要不可欠な機能が用意されているので、自身でプログラミングをすることなく、高機能なECサイトが作れます。
無料ツールを比較する際に押さえておきたいポイント
ここまで、人気の高い無料ツールをいくつか紹介しましたが、大切なポイントを押さえたうえで、比較検討することが大切です。
以下のポイントに注意して、適切な無料ツールを選びましょう。
目的にあった機能が備わっているか
ツール選びで最も重要なのが「目的に適したツールかどうか」です。一口にホームページと言っても、目的によって求める役割や機能が変わってきます。
自分がどういう目的でホームページを作りたいのかを明確にすることで、求めるデザインや機能がはっきりとしてきます。必要なデザインや機能が実現するツールを選ぶことで、成果の出るホームページが作れます。
独自ドメイン使用できるか
無料ツールを比較する際に是非チェックしていただきたいのが、独自ドメインを使用できるかどうかです。
独自ドメインを使用することで、サイトへの信頼も上がりますし、SEO対策にも強くなります。
無料ツールによくある「サブドメイン」を使用していると、ツール提供元がサービスを終了したときにホームページが消えてしまったり、SEOの評価が上がらなかったりといったリスクがあるのです。
また、ホームページを公開した後でサブドメインから独自ドメインに移行できるか、という点も注意しておきましょう。「本格的にホームページに力を入れたい」と思ったときにすぐに切り替えられますし、既存のドメインパワーを引き継いだままホームページを運営していけます。
管理・更新がしやすいか
ホームページは公開して終わりではありません。ホームページを見た人に好印象を与えるためにも、サイト内の情報は常に最新にしておくことが大切です。。その後の更新や管理がしやすいツールを選んでおくと、ホームページを運営していく際にも便利でしょう。
人気だからという理由で自分に合わないツールを使っていると、ページの更新を怠ったり、モチベーションが下がったりします。自分が使いたくなるようなツールを選ぶことをおすすめします。
ページ制限があるかないか
無料ツールによっては、作れるページに制限があるものも存在します。1ページしか作れないものを選んでしまうと、その後にページを増やせなかったり、事業の規模拡大の邪魔になってしまったりといったリスクが生じてしまうのです。
こうしたリスクを避けるためにも、無料ツールを選ぶ際には「ページ制限の有無」についても着目しておきましょう。
ホームページを無料ツールで作るメリット・デメリット
無料ツールを使えば、知識不要・初期費用無料で誰でも簡単にホームページが作れます。その反面、生じるデメリットも考慮しておかなければなりません。
ここからは、無料ツールを用いてホームページを作成する際のメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
ホームページを無料ツールで作るメリット
無料ツールには、無料と思えないほどのデザインや機能が豊富に用意されています。おしゃれなホームページが、時間やコストをかけずにすぐに手に入るのは、無料ツールの大きなメリットです。
専門知識がなくても作ることは可能ですが、スキル次第で自由にカスタマイズできるのも嬉しいポイント。
ホームページを無料ツールで作るデメリット
ホームページを作成する無料ツールでもデザインが豊富で、拡張性の高いツールはたくさんありますが、有料ツールと比較すると制限が多く、デザインや機能をカスタマイズする自由度は低いです。
また、無料ツールの場合は、設定やトラブルの対応に多くの時間を費やしてしまい、採用や決算など、他の業務の時間が減ってしまうこともあります。
デザインや機能性にこだわりたい方や、管理はプロに任せて自分は経営戦略などに時間を使いたい方は、一度プロに依頼して見積もりを出してもらうのも一つの手段です。
目的に合った方法でホームページを作成しましょう
無料でホームページを作る方の多くは、無料のホームページ作成ツールを使って作ることになります。
無料ツールを使えば、知識やコストがなくても簡単に本格的なホームページが作れます。無料ツールのみでホームページを作る場合、テンプレートに沿って作成していくので、デザインや機能が限定されることがあります。
しかしHTMLやCSSの基礎知識があれば、デザインを変更したり、機能を追加したりできるので、オリジナルのホームページが作れます。
様々な種類の無料ツールがありましたが、自動でホームページを作成する機能が備わっているものや、知識があればカスタマイズの自由度が高くなるものなど、ツールによって特徴が異なり、作りたいホームページよって向き不向きがあります。
ホームページを作る目的をはっきりさせたうえで、無料ツールの特徴をそれぞれ比較すれば、きっと自分に合ったツールが見つかります。最適なツールを用いて、ぜひ自分だけのホームページを作成してみましょう。