ホームページが欲しいなと思っても「どうやって作るのかわからない」という人もいると思います。今回はホームページの主な作り方と、有料・無料で作るメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
この記事を読めば、あなたに適したホームページの作り方が見つかります。
ホームページの作り方は大きく4つに分けられる
ホームページを作る手順は様々ですが、ホームページを作る目的や割ける予算によってどの方法を選ぶかは変わってきます。ホームページの作り方は大きく以下の4つに分類され、それぞれメリットやデメリットがあるので注意が必要です。
- 無料ツールを使って自分で作る
- 有料ツールを使って自分で作る
- コーディングを行い自分で作る
- ホームページ作成のプロへ依頼する
ここからは、ホームページ作成の手法ごとに異なる特徴やメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
1.無料ツールを使って自分で作る
今は無料でホームページを作れるツールがたくさんあり、専門知識を持っていなくても簡単にホームページが作れてしまいます。
「なるべくコストをかけずにホームページを作りたい」という方には、無料ツールがおすすめです。無料で使えるホームページ作成ツールのうち、特に人気の高いものいくつか紹介します。
・Jimdo
Jimdoは、ドイツ発のホームページ作成ツールです。世界で1500万以上のサイトがJimdoを利用しており、日本でも100万以上のサイトが作られています。
HTML・CSSの専門知識がなくても簡単にホームページが作れます。スマホ用のアプリもありますので、スマホがあれば、いつでもどこでも更新ができるのが特徴です。
参考:Jindo
・Weebly
Weeblyは、サンフランシスコ発の作成ツールです。専門知識が不要で、デザイン性の高いテンプレートが用意されているのが特徴です。またWeeblyもスマホアプリがあるので、外出先でもホームページの管理ができます。
しかしWeeblyは、サポートが日本語に対応していないので、英語が苦手な人には少し使いにくいかもしれません。
参考:Weebly
・BASE
BASEは、ECサイトを作るのにおすすめの無料ツールです。デザインが豊富で、専門知識がなくても簡単にECサイトが作れます。
またInstagramとの連携ができたり、HTMLを編集して自由にページがデザインできるのが強みです。ネットショップの開設を検討している方にはぜひお勧めしたい無料ツールと言えます。
参考:BASE
2.有料ツールを使って自分で作る
専門業者に頼むほどのお金はないけど、ある程度作り込んだホームページを作りたい方におすすめなのが有料ツールです。有料ツールは、無料ツールに比べてデザインの自由度も高く、管理する上でのユーザーサポートが充実しています。
また、有料ツールにはサーバーやドメインがセットで取得できるサービスもあるので、サーバーやドメインの勉強をしたり、自身で購入したりする必要がありません。
有料ツールの中でも特に人気なのがCMSというツールです。CMSとは、HTMLやCMSなどの専門知識がなくても、Webサイトを作ったり、サイトの更新や管理をしたりできるツールです。
有料でホームページが作れる人気のツールをいくつか紹介します。
・WordPress
CMSツールの中でも最も人気があるのがWordPressというサービスです。利用は無料ですが、ホームページを長期的に活用しようと考えている方は、有料の「テンプレート」を購入しましょう。
有料のテンプレートを導入すれば、コーディングの知識がなくともデザイン性や機能性を備えたホームページをすぐに用意できます。
WordPressは拡張性が高く、自由に理想のホームページが作れるのが最大の魅力です。しかし、ホームページにオリジナリティやこだわりを反映するためには、多少のHTMLやCSSの知識が必要となるので注意しましょう。
参考:WordPress
・Movable Type
Movable Typeは、大手上場企業や官公庁などにも使われている実績ナンバーワンのCMSプラットホームです。
自由度が高く拡張性も高いぶん、導入するために多少サーバーやプログラミングの知識が必要になりますが、ユーザーサポートが充実しているため、初心者でも簡単にブログ形式のホームページが作れます。
参考:Movable Type
・Goope
GMOペパボ株式会社が提供するホームページ作成サービス、Goope。豊富なテンプレートや、国産ならではの日本人が使いやすい仕様が人気の理由です。
また、様々な業態で活用しやすいように拡張機能も充実しています。お店のメニューやオリジナルクーポンの掲載、予約フォームの設置、カート機能の搭載など、汎用性の高い機能が簡単に搭載できるのです。
「Web制作の専門家へ依頼するのは気が引ける…」という事業者の方にお勧めしたい有料ツールと言えるでしょう。
参考:Goope
3.ホームページ作成のプロへ依頼する
ここまで読んで、「ツールを使うのもちょっと難しそう…」という方は、ホームページ作成のプロへ依頼するのもひとつの手段です。
有料・無料に関わらず、自分でホームページを作ろうと思うと、それなりの時間や知識が必要です。Web制作のプロに依頼する場合、もちろん自分で作るより費用はかかりますが、ホームページの作成だけでなく、その後の管理やアップデートまで一括して依頼できるのが魅力でしょう。
本当に自分で作る必要があるのか、今一度考えてみるのも大切です。
初期投資としての費用はかかりますが、プロに依頼して資産となるホームページを作成するか、自力で作成して、成長してから見直すか、ホームページを作る目的や予算も含めて慎重に吟味しましょう。
ホームページの作成をプロに依頼するには、Web制作会社に直接依頼するか、ココナラやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトで依頼するか、2つの方法があります。
なかには、格安で粗悪なホームページを作成する悪徳業者も存在するので、依頼する場合はできるだけ多くの企業を調べて、実績や料金をチェックしましょう。
4.コーディングを行い自分で作る
ホームページ作成ツールを使わずにホームページを作るなら、HTMLやCSSなどのプログラミング言語を使って自分でコードを書く方法があります。もちろん、専門知識を身に付けなければいけませんし、ドメインやサーバーの取得も自分でしなければいけません。
途中で挫折をする可能性はありますが、制限やテンプレートがないので、技術次第で自由にカスタマイズができます。
ホームページ作成の前に押さえておきたいポイント
ここまでホームページの作り方を紹介してきましたが、作りたいホームページの目的やクオリティによって適切な作り方は変わってきます。
今から紹介するポイントを押さえていないと、せっかくお金をかけたのになかなか成果がでなかったり、余計にお金がかかってしまったりします。
ホームページを作る際は、目的やコンセプトに合わせてホームページの種類やデザインを決めていくことで、期待通りのホームページができます。今から紹介するポイントを押さえたうえで、ホームページの作成をおすすめします。
〇ホームページを作る目的を明確にする
ホームページを作る前に最も押さえておきたいのが「作る目的」です。
認知拡大や販売、宣伝、求人など、ホームページには様々な役割があります。どのような役割でホームページを活用するのかが明確になれば、そのコンセプトがデザインや文章を考える際の骨組みとなるのです。
例えば、新しくオープンするカフェの店長がホームページの開設を考えていたとします。カフェの場合は、ホームページを見た人に実際に店舗に足を運んでもらうことが最終的な目的になります。
それなのに、お店の住所が記載されていなかったり、何が魅力のカフェなのかがわかりにくかったりすると、ホームページを見た人に「お店に行ってみたい」と思わせることはなかなか難しいでしょう。
どのような目的でホームページを作るのかを明確にすることは非常に重要です。あれもこれもと機能を求めるのではなく、目的を数個に絞ることから始めましょう。すぐにホームページを作ろうと考えている人は、一度立ち止まって考えてみることをおすすめします。
〇ホームページの種類を決める
目的が明確になったら、次はホームページの種類を決めましょう。
ホームページには、コーポレートサイトやECサイト、オウンドメディアなど、様々な種類があります。ホームページの種類によって、搭載すべき機能や求められる役割も変わります。
目的を達成するためにどのようなコンセプトのホームページにすればよいのかが決まれば、後はデザインやレイアウトを決めていくだけです。
ホームページの作り方を3ステップで紹介
それでは、実際にホームページを作る際に必要な3つのステップを紹介します。プロにお願いしたり、有料ツールでホームページを作成する場合は、以下の手順を踏まずにホームページが作成できます。
- サーバーの契約
- ドメインの取得
- ホームページの作成
〇サーバーの契約
サーバーは、よく「Webページのマンション」と表現されますが、一言でいえばサーバーとは、Webページを保管しておく場所のことです。
サーバーの契約をしておかないと、せっかく作ったホームページは誰にも見てもらえません。サーバーに契約することで、初めてホームページが世界中に公開されるようになります。
サーバーを取得するためには、独自のサーバーを購入する方法がありますが、サーバーをレンタルする方法が一般的です。
レンタルサーバーを取得するためにはサーバー会社と契約します。無料のレンタルサーバーもありますが、本格的にホームページを作りたい人は有料のレンタルサーバーを契約するのをおすすめします。
レンタルサーバーは大切なホームページを保管する場所なので、信頼できるサーバーを選ぶことが重要です。信頼できるレンタルサーバーを選ぶために、以下のポイントを抑えておきましょう。
- 豊富な実績があるか
- 試用期間の有無
- サポートが充実しているか
- 料金が適正か
それぞれ詳しく解説します。
・豊富な実績があるか
契約するレンタルサーバーを選ぶうえで、最も重要なポイントは「信頼できるかどうか」です。利用者が多いということは、それだけ人気が高く信頼できるということになります。
また、利用者の多いレンタルサーバーは、本やネットに豊富な情報があります。使い方がわからなかったり、トラブルが起きたときにすぐに解決策は見つかるのは利用者にとって嬉しいポイントです。
・試用期間の有無
多くのレンタルサーバーは試用期間があります。
試用期間のあるレンタルサーバーは、試用期間が終了してから本契約を結びます。本契約をする前に実際にサーバーを使ってみて、速度や管理のしやすさを確かめられるのは魅力のひとつです。
・サポートが充実しているか
サポートが充実しているかどうかは、必ずチェックしておきたいポイントです。
サポートの内容も様々で、「電話受付」「チャット受付」「24時間サポート」などがあります。なにかトラブルにあった時にすぐに解決してくれるレンタルサーバーを選びましょう。
・料金が適正か
レンタルサーバーを契約するうえで、料金が適正かどうかも押さえておきたいポイントです。
安いからといって選んでしまうと、性能が悪かったりサポートが充実していなかったりします。多くの会社の実績と費用を比較して、予算に合ったレンタルサーバーを選ぶことをおすすめします。
〇ドメインの取得
サーバーの契約が済んだら次にドメイン(URL)を取得しなければいけません。
ドメインとは、インターネット上に存在するWebサイトが「どこにあるのか」を識別するものです。例えば、本サイトのドメインは「https://life-magic.com/」になります。
サーバーがマンションだとしたらドメインは「部屋番号」になります。マンション名だけわかっていても、部屋番号がわからないと部屋にはたどり着けないですよね。
このように、各Webページに名前を付けることで、膨大な数あるWebページの中から探し出して画面に表示できるのです。それでは、ドメインの取得に必要な手順を紹介します。
- ドメイン名を決める
- ドメイン取得の契約を結ぶ
- ネームサーバー設定をする
・ドメイン名を決める
独自ドメインを取得する場合は、まずトップレベルドメインの種類を決めます。
トップレベルドメインとは、URLの「.com」や「.info」の部分のことです。トップレベルドメインの種類はたくさんありますが、「.com」や「.co.jp」などが人気です。
トップレベルドメインが決まれば、独自ドメイン名を決めます。本サイトでいうと赤色部分が独自ドメイン名になります。
「https://life-magic.com/」
独自ドメイン名は、できるだけ短く、サービスと関連のあるワードを入れることをおすすめします。
・ドメイン取得の契約を結ぶ
ドメイン名が決まれば、実際にドメインを取得します。ドメインの取得方法は、レンタルサーバー契約と一緒に取得する方法と、レンタルサーバーとは別で取得する方法があります。
レンタルサーバーと一緒に契約する方が、別で契約するのに比べて多少料金は割高になりますが、設定や管理の手間が省けるメリットがあります。
・ネームサーバーを設定する
ドメインを取得したら、次にネームサーバー申請をおこないます。ネームサーバー申請とは、ドメインとネームサーバーを紐付けることです。
ネームサーバーを設定することで、取得したドメインをレンタルサーバーで使用できるようになります。
〇ホームページの作成
ホームページを公開する環境が整ったら、実際にホームページを作成します。ホームページの目的を明確にしたうえで、構造やデザインが決まったら、有料ツールや無料ツールなどを使って作成します。
テンプレートが用意されているツールを使う場合は、手順に沿って作業をするだけでホームページが完成します。
自分でプログラミングする人や作成ツールを使って自由にカスタマイズしたい人は、自身でデザインを考えたり、デザイナーに依頼したりします。
ホームページ作成は無料と有料どっちがいい?
ここまでホームページの作り方と注意するポイントを説明しましたが、無料と有料どっちがいいのでしょう?
それぞれのメリットとデメリットをまとめました。
ホームページを無料で作るメリット・デメリット
今では無料ツールを使って簡単におしゃれなホームページが作れます。
ホームページを無料で作れば、コストがかからないのはとても魅力的ですが、デメリットもあります。
・メリット
無料で作るメリットはなんといっても「コストがかからない」ことです。
専門知識がなくても簡単にできたり、無料とは思えないクオリティのホームページが作れたりします。仮に成果が出なかったとしても、リスクはありません。
・デメリット
無料ツールは、有料ツールと比較するとデザインの自由度が低かったり、ユーザーサポートが充実していなかったりします。オリジナルデザインのホームページを作りたい人や長期的に活用してきたい人には、少し物足りないかもしれません。
また無料のツールはホームページに意図しない広告が掲載されることがあります。自社のホームページのイメージにそぐわない広告はブランディング面でマイナスなイメージを与えてしまう可能性があります。
ホームページを有料で作るメリット・デメリット
ホームページを有料で作るには、有料ツールを使う方法やプロに依頼する方法がありました。
お金をかけることのメリットとデメリットの両方を理解したうえで、ホームページを作ることが重要です。
・メリット
ホームページを有料で作るメリットは、好きなようにカスタマイズできる自由度の高さと、充実したサポートにあります。
プロに依頼する場合は、ホームページの作成から管理まで全て代行してくれます。ホームページの作成や管理に費やす時間を経営戦略を考えたり商品の品質改善に回せるのも魅力のひとつです。
・デメリット
有料で作るデメリットは、やはりお金がかかることです。たくさんお金を掛けたからといって良いホームページができるとは限りません。
そのため、ホームページを有料で作る場合、使うツールや依頼先選びにどうしても慎重になってしまいます。時間やお金はかかりますが、そのぶんたくさんのツールや会社を比較して、検討することが大切です。
成果の出るホームページを作るために
ホームページを作る方法は、大きく4つありました。ツールを使って簡単にホームページを作る方法や自身でプログラミングする方法まで、様々な作り方があります。
必ず成果がでるホームページの作り方はありません。それは、ホームページを作る目的によって、適切な作り方が異なるからです。
まずは、自分が何のためにホームページを作るのかを明確にした上で、予算や求めるクオリティによって、自分に合う方法でホームページを作ってみてはいかがでしょうか。